Japanese
English
特集 排便障害とリハビリテーション
排便障害の治療
Therapy of bowel dysfunction.
原 行弘
1
Yukihiro Hara
1
1日本医科大学千葉北総病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Nippon Medical School, Chiba Hokusoh Hospital
キーワード:
排便障害
,
バイオフィードバック
,
洗腸法
Keyword:
排便障害
,
バイオフィードバック
,
洗腸法
pp.121-126
発行日 2005年2月10日
Published Date 2005/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100040
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はじめに
排便障害の問題は,QOL(quality of life)および介護者の負担感からみて避けて通れない切実な問題である.女性身体障害者の6割以上で,排便障害は排尿障害と同様に二次的合併症として認められる1).排便障害に悩む障害者への何らかの対策に対する潜在需要は決して低くはない.それゆえ,排便障害という機能障害に対して,リハビリテーション医療者はもっと真摯に対応するべきではなかろうか.本邦では,排便障害を扱う診療科が不明確であり,医療のすきまに落ち込んでいる気がしてならない.そこで今回は,特に神経障害による排便機能障害に焦点をあて,リハビリテーションアプローチについて検討してみたい.
神経因性の直腸肛門障害は上位運動神経障害によるものと下位運動神経障害によるものの2群に大別されるので,以下,それぞれについて述べる.
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