Japanese
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増大特集 知っておきたいリハビリテーション・テクニック
日常生活動作訓練のテクニック
更衣動作
Dressing Technique.
小林 一成
1
,
米本 恭三
1
Kazushige Kobayashi
1
,
Kyozo Yonemoto
1
1東京慈恵会医科大学リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, The Jikei University School of Medicine
キーワード:
dressing
,
technique
,
disabled people
Keyword:
dressing
,
technique
,
disabled people
pp.877-881
発行日 1992年9月10日
Published Date 1992/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107174
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更衣の意義
人間は社会の中で生きる時,適当な衣服を身にまとうことを要求される.衣服そのものを考えた場合,そこに要求されるのは機能性,装着性,外観などであるが,衣服を着ることの意義には大きく2つのことが考えられる.すなわち,人間が動物として生きていくための内的保護の役割と,社会生活をより快適に営むための機能的な役割とである.人間は衣服を身に付けることで,激しく変化する外界の環境変化から体が受ける影響を緩和させ,体温などの内部環境を一定に保つことが可能となり,その結果,生活可能範囲を著しく広げた.また衣服は人間の風俗,習慣,交際,生活活動などと深く関り合いがあり,社会生活を円滑にする働きがある.人間の社会性を考えると,衣服の持つ後者の役割を無視することはできず,それが外観によるところが大きいとすると,障害者といえど単に機能性と装着性のみではなく,その外観をも十分に配慮することが必要になってくる.
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