Japanese
English
特集 悪性腫瘍とリハビリテーション
〔リハビリテーション医が知っておくべき腫瘍学の知識〕
癌化学療法の現状―Cancer rehabilitationを実施するための知識
Recent Advancement of Cancer Chemotherapy and Medical Rehabilitation.
佐鹿 博信
1
,
北村 依理
1
Hironobu Sashika
1
,
Eri Kitamura
1
1横浜市立大学医学部リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Yokohama City University, School of Medicine
キーワード:
化学療法
,
悪性腫瘍
,
多剤併用療法
,
癌リハビリテーション
Keyword:
化学療法
,
悪性腫瘍
,
多剤併用療法
,
癌リハビリテーション
pp.659-665
発行日 1992年8月10日
Published Date 1992/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107131
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悪性腫瘍の治療は,早期診断,化学療法の進歩,および集学的医療の体系化により,特に化学療法に感受性の高い腫瘍型での予後の改善が顕著である.そして悪性腫瘍とその集学的医療による全身体力消耗状態を含めた機能障害に対して,医学的リハビリテーションのニードが高まってきている1,2),化学療法を含めた医療の効果の判定のためには,生命(生存)の質としてのQOLを考慮すべきであるとする見解が一般化してきている3).医学的リハビリテーションは,生活の質の維持・向上を通して,このQOLの向上に寄与できることは自明のことである.本論述では,変革の著しい悪性腫瘍の化学療法の現状について述べ,本学での医学的リハビリテーションとの関わりについて述べる.
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