Japanese
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特集 化学放射線療法―現状とイメージングによる効果判定
胃癌に対する化学療法・放射線療法の現状
Recent advance of chemotherapy/radiotherapy against gastric cancer
才川 義朗
1
,
吉田 昌
1
,
大谷 吉秀
1
,
久保田 哲朗
1
,
熊井 浩一郎
1
,
北島 政樹
1
Yoshiro Saikawa
1
1慶應義塾大学医学部外科
キーワード:
胃癌
,
化学療法
,
放射線療法
,
S-1
,
cisplatin
Keyword:
胃癌
,
化学療法
,
放射線療法
,
S-1
,
cisplatin
pp.735-741
発行日 2005年6月20日
Published Date 2005/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100111
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要旨:新規抗癌剤により胃癌治療成績は向上した.放射線療法は欧米で胃癌の標準治療とされ,日本ではその有用性が否定的である.本稿では,最新治療をMEDLINEで網羅し,胃癌化学放射線療法を検討する.日本ではS-1が広く用いられ,S-1/CDDP・taxanes・CPT-11との併用効果が高い.欧米の標準治療は5-FU/CDDP,LV/5-FUで,他の新規抗癌剤を併用することでより高い奏効率となる.2002年のIntergroup 116の報告を先頭に,術後・術前化学放射線療法の有用性が報告され,治療後の手術合併症の増加もなく,胃癌では安全・有効とされる.慶應義塾大学外科での化学放射線療法の結果も一部供覧する.
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