Japanese
English
特集 地域リハビリテーションの新たなる展開
地域リハビリテーションとプライマリ・ヘルス・ケア
Community-Based Rehabilitation Service with Primary Health Care.
堀尾 愼彌
1,2
Shinya Horio
1,2
1熊本託麻台病院
2老人保健施設・高齢者支援センター「コスモピア熊本」
1Rehabilitation Center of Kumamoto Takumadai Hospital
キーワード:
プライマリ・ヘルス・ケア
,
地域リハビリテーション
,
在宅介護支援センター
Keyword:
プライマリ・ヘルス・ケア
,
地域リハビリテーション
,
在宅介護支援センター
pp.301-305
発行日 1992年4月10日
Published Date 1992/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107047
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はじめに
人間の生活は,生命力の優れていることを健康とする考え方から,近来,将来を予知・予測して,きちんとした生活を送ることが重要だとした成人病の時代を迎えて,疾病危険因子をもっているかいないかが,健康度の大きな要素になってきた.血圧はいくらか,肥満の程度はどうかなどで健康度を示すという考え方である.
しかし,日本は高齢化社会の進展により,さらに成人病から,寝たきりにならない,健やかな長寿を全うするためのライフ・スタイルによって健康程度を示そうという考え方になってきた.その上,健康で長生きのみでは十分ではなく,それぞれの生活の質を高め,内容の豊かな生活を送り,人間としての個々の価値観の中で,健康度を表す方向が求められつつある.21世紀に向けての地域リハビリテーションの推進が,プライマリ・ヘルス・ケア(包括的保健・医療)という考え方といかに関わりながら進められてきているのか,また我々の地域リハビリテーション活動の実践を通して,その推進の方向を考えてみたい.
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