Japanese
English
特集 リハビリテーションと精神・心理
障害の「受容過程」について
“Acceptance Process” of Physical Disability.
本田 哲三
1
,
南雲 直二
2
Tetsumi Honda
1
,
Naoji Nagumo
2
1東海大学医学部リハビリテーション学教室
2国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所障害福祉研究部
1Department of Rehabilitation Medicine, Tokai University School of Medicine
2Department of Rehabilitation Sociology & Psychology, Research Institute, National Rehabilitation Center for the Disabled
キーワード:
受容
,
適応
,
段階理論
Keyword:
受容
,
適応
,
段階理論
pp.195-200
発行日 1992年3月10日
Published Date 1992/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107022
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はじめに
リハビリテーション医療において,身体障害後の心理的側面への対応が重要であることは周知のとおりである.そして,患者の心理を語る際,わが国においては障害の「受容過程」が臨床場面で広く用いられている.しかし,その意味している概念は必ずしも明確であるとは言いがたく,単にその中の一段階にあてはめるだけでは対応困難なケースも少なくない.
以上の問題意識に立ち,我々はまず障害受容と「段階理論」を中心に,欧米とわが国での研究の流れを検討した上でさまざまな概念の整理を試みる.本稿の目的は,このような作業を通じて真にわが国の土壌に育まれたリハビリテーション心理学創出の契機となることにある.
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