特集 リハビリテーション看護の新たなる見直し
〔座談会〕リハビリテーション看護体制の在り方を探る
落合 芙美子
1
,
林 淑子
2
,
溝口 優子
3
,
室伏 すみ子
4
,
横山 巖
5
1国立身体障害者リハビリテーションセンター病院看護部
2慶応義塾大学月が瀬リハビリテーションセンター看護部
3水俣市立湯之児病院リハビリテーションセンター看護部
4伊豆逓信病院看護部
5七沢リハビリテーション病院脳血管センター
キーワード:
リハビリテーション看護
,
介護
,
看護体制
Keyword:
リハビリテーション看護
,
介護
,
看護体制
pp.891-898
発行日 1991年9月10日
Published Date 1991/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106901
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「リハビリテーション看護」とは何か
横山(司会) 今日は「リハビリテーション看護体制の在り方」について皆さんに御討論いただきたいと思います.その前提として問題になるのが「リハビリテーション看護とは何か」という問題です.
私事ですが,私どもの病院は昭和41年開設ですが,当初は基準看護が取れず,取得できたのは昭和53年でした.その頃「リハビリテーション看護」について考えたことがあります.看護には当然「基本的な看護」があり,それにプラスした形で「リハビリテーション看護」があるとすれば,まず基本的な看護を知らなければならない.そこで,当時の私どもの病院の田中照子看護部長に尋ねたところ,「この本をお読み下さい」といって渡されたのがバージニア・ヘンダーソンの“看護の基本”でした.それを読んで驚いたのは,その中に「リハビリテーション」という言葉も出てきますし,例えば“排泄”はリハビリテーション看護の質を評価するものであるとか,衣服の着脱の指導はリハビリテーション上の重要な要素であるといった,リハビリテーション看護に触れる問題が数多く述べられていることでした.
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