書評
横地千仭・Rohen JW・Weinreb EL―カラーアトラス 人体 解剖と機能(第3版)
小西 昭
1
1京都大学医療技術短期大学部
pp.846
発行日 1991年8月10日
Published Date 1991/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106890
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ここ20年,看護・臨床検査・リハビリテーション・栄養学・薬学など,コメディカル系学生の解剖学教育に携わっていて感ずることは,広く,浅く,かつ割り切って教えることの難しさである.
医学生の解剖学教育の場合は,学生の学習目的が明確であり,時間的にゆとりもあるので,教官は情熱のおもむくままに教育し,その内容に濃淡があっても一向に差し支えはない.他方,コメディカルの場合は,学生の学習意欲をそそりながら,限られた時間の中で人体を系統的に網羅して,いかに効率よく形態と機能を理解させるかがポイントになる.これが「言うは易く行うは難し」なのである.
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