学会報告
第16回近畿リハビリテーション医懇話会―1990年7月21日,於:大阪市新阪急ビル
博田 節夫
1
1元国立大阪南病院理学診療科
pp.483
発行日 1991年4月10日
Published Date 1991/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106812
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第16回近畿リハビリテーション医懇話会は講師およびテーマが変更になり,八尾徳洲会病院院長佐藤義基先生により“神経因性膀胱のリハビリテーション”について講演が行われた.リハビリテーション医学における主要な排尿障害は神経因性膀胱であり,その基礎から最近の治療まで全般にわたる解説がなされた.講演に続いて約30分間,熱心な質疑応答が行われた.神経因性膀胱の知見は現在脊髄性のものが主であり,脳幹部の障害がわずかに解明されているが,大脳皮質に関してはなお未知の領域であるとの感を強くした.神経因性膀胱の研究,臨床に携わる泌尿器科医の増加が切望される.
第17回のテーマは,今回行われる予定であった京都大学医療技術短期大学部の上羽康夫教授により“手の外科領域のリハビリテーション”について,平成2年10月24日(水),午後6時からお話しいただく予定である.
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