特集 日常生活動作
<随想>
日常生活動作評価に思う
藤林 英樹
1
1兵庫県リハビリテーションセンター
pp.60
発行日 1982年1月15日
Published Date 1982/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102558
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ADL評価を考える時,そのむずかしさを今さら思うわけではないが,理学療法士として就職した当時に比べて,その困難性が私の気持を益々憂うつにするのである.
5~6年前の事であるが,今田拓先生がADL評価についてアンケート調査をされた.その時,アンケート内容が非常に新鮮に私には写った.スタッフの間でも話題にのぼったものである.その一例を挙げると,“両上肢欠損者が足で食事が可能ならば,これを食事動作は可能と評価するか”の問いである.この質問を思い出す読者も多いことであろう.正直なところ,私にとって“ADLとは何だろう”と混乱した.
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