Japanese
English
特集 重症心身障害児の合併症
重症心身障害児の合併症とリハビリテーション
Complications and Rehabilitation of Children with Severe Handicap.
明石 謙
1
Ken Akashi
1
1川崎医科大学リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Kawasaki Medical School
キーワード:
心身障害児
,
合併症
Keyword:
心身障害児
,
合併症
pp.101-102
発行日 1991年2月10日
Published Date 1991/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106720
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- Abstract 文献概要
重症心身障害児とは
重症心身障害児の定義についてまず述べてみたい.重症心身障害児とは,重複障害を持つ児童を一般に指している.しかし,この場合の障害は知能障害と運動障害を意味することがほとんどで,これらの障害を合わせ持つ子供が,大抵の場合は重複障害児と呼ばれていることになる.
この定義をさらにはっきりさせてみよう.児童を運動障害の「ある」と「ない」に分け,もう1つの分類,知能障害の「ある」,「ない」で分け,これらを重ねあわせると,2×2表(四分画表)をつくることができる(表11)).つまり,どちらも「ない」は正常児,知能障害があって運動障害のないものは精神遅滞児,知能障害がなくて運動障害のあるものは肢体不自由児,両方ともあるものは心身障害児となり,その重度のものが重症心身障害児ということになる.
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