ひと
昭和61年度飯田奨励賞を受賞された 南 久雄(みなみひさを)先生
加倉井 周一
1,2
1帝京大学リハ科
2日本義肢装具学会事務局
pp.1052
発行日 1987年11月10日
Published Date 1987/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106677
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飯田賞は故飯田卯之吉先生をしのんで昭和56年に設立され,毎年義肢・装具・リハビリテーション工学の領域ですぐれた業績をあげた者を表彰する制度である.
昭和61年度の奨励賞(車椅子の研究)を受けられた南久雄先生は,昭和47年神戸大卒業の後昭和52年7月より兵庫県玉津福祉センター附属中央病院整形外科に勤務され,主として脊椎外科・脊髄損傷者のリハビリテーションにたずさわってこられた他に,昭和54年度より兵庫県身体障害者更生相談所で車椅子の判定業務に従事され,この領域での造詣の深い方である.また手動車椅子・電動車椅子のJIS規格改正や,国際標準化機構(ISO)の委員会でもいろいろ活躍してこられた.障害者の移動機器として車椅子の占める意義は今後ますます大きくなることが予想されるが,一般の臨床医のこの方面の知識は意外に低いのが実情である.今後とも南先生の一層の御活躍を期待したいものである.
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