昭和62年度飯田賞を受賞された 高橋良作（たかはしりょうさく）先生

　高橋先生の飯田賞受賞の理由は日中友好技術交流にあるが，その発端は中国のスポーツ選手（沈金康さん）が義足を作りに来日したときにある．知人の紹介を頼りに技術の優れた日本にやってきた沈さんに対して，義足の製作は当然のことながら，自宅に招待するなど親身になって世話をしたことがきっかけとなって，それ以来毎年一度は中国に技術指導に出かけるようになった．このエピソードが物語るように，先生は優れた製作技術を有するとともに，障害者と一体になって義肢装具を製作する．その真摯な姿勢は我々障害者と一緒に仕事をする者には目標とすべきものである．