ひと
昭和61年度朝日社会福祉賞を受賞された 野村 実(のむらみのる)先生
調 一興
1
1東京コロニー
pp.226
発行日 1987年3月10日
Published Date 1987/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106485
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先生は,大正14年,旧九州帝国大学医学部を卒業して間もなく,自分が肺結核に侵されていることを自ら顕微鏡をとおして確認されたという.“らい”の分野で働きたいという希いはそこで断ち切られ,結核医としての長い道を歩まれることになる.自らの病は働きながら自己管理をし,検啖を続け,ある時は自分でストマイを打ったという.現在もまだ回数こそ少ないが,結核患者の治療にもあたられている.白十字村山サナトリウム院長時代には,結核のリハビリテーション医療の体系化と実践をされたことは知られている.
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