ひと
昭和59年度朝日社会福祉賞を受賞された 岡崎英彦(おかざき・ひでひこ)先生
鎌田 昭二郎
1
1滋賀県厚生部
pp.396
発行日 1985年5月10日
Published Date 1985/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105386
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岡崎先生は,大正11年岡山県に生れ,昭和19年9月京都帝国大学医学部卒業後軍医として戦場へ行かれ多くの兵士の死と直面し,その時の思いを胸に帰国,昭和21年8月「精薄の父」糸賀氏との宿命的な再会により近江学園創設とともに園医として勤務,昭和38年には,西日本で初めての重症心身障害児施設第一びわこ学園を,昭和41年には第二びわこ学園を設立し,両園の園長として就任し,活躍されて来ました.先生はその外,障害児の早期療育にも目を向けられ,いわゆる「大津方式」の確立,保健所での精神発達相談等の開発にもお力添えを頂いているところです.
私も,大津医学生会の頃,先生に「この仕事を何年続けるつもりか」と聞いたところ「さあ…10年はやりたい」と答えられ,その息の長さに感嘆,それから40年,公私共,兄貴格として導いていただいた先生がこの度,朝日社会福祉賞を受賞されたことを非常にうれしく思っています.
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