書評
WAB失語症検査(日本語版)作製委員会 代表 杉下守弘(東京都神経研究所)―WAB失語症検査 日本語版
岩田 誠
1
1東京大学神経内科
pp.184
発行日 1987年3月10日
Published Date 1987/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106474
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何事によらず,科学的な観察の出発点には常に,「分類」と「計量」が必要である.しかし「分類」も「計量」も,確定された標準的なものでない限り,かえって混乱を招くのみとなってしまう.とくにヒトの現象を扱う科学においては,万国共通の,確固たる分類法と計量法を持っていることが必須の条件といえよう.『WAB失語症検査日本語版』は,失語症研究におけるこのような万国共通の「分類」と「計量」の規準を与えてくれるものである.
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