ひと
「重症心身障害児の療育と福祉に尽した功績」で昭和57年度朝日社会福祉賞を受賞された 江草安彦(えぐさ・やすひこ)氏
末光 茂
1
1旭川児童院
pp.402
発行日 1983年5月10日
Published Date 1983/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104955
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昭和25年,岡山医科大学を卒業,小児科学教室で小児の神経疾患の臨床研究にとりくんだことをきっかけに,その後30余年にわたり未開拓だった障害児者の医療福祉の充実のために活躍してきた.
昭和32年,総合施設「旭川荘」設立に参画し,精神薄弱児施設旭川学園園長,昭和42年,重症心身障害児施設旭川児童院院長となり現在に至る.その間,はやくから精神薄弱児の作業療法,重度障害児のリハビリテーションのための総合的な療育体制づくり,さらには地域福祉,療育計画の策定など,基礎研究と臨床研究を結びつけた,独創的かつ先駆的な研究,実践を重ね,成果を多くの著書や論文にあらわしてきた.これら学際的研究とともに,アジア各国の障害者施設職員の養成への援助を続けており,国際的視野に立った活躍が今後ますます期待されている.
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