書評
―ジーニー・ヘロン編 近藤喜代太郎 杉下守弘 監訳―左きき学:その脳と心のメカニズム
永江 和久
1
1九州労災病院
pp.254
発行日 1984年3月10日
Published Date 1984/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105140
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
利手の存在は誰もが知っており,左利きは昔から知られた状態ではあるが,紀元前の時代から興味を持たれ,今日なお多くの未解決の課題を有する古くて新しい問題である.本書は,左利きが何故おこるか,左利き者はどのような問題を抱えているのか,左利き者はどのような特技を持っているのかなどの問題について多くの学説や研究成果を紹介している.
監訳者,近藤喜代太郎博士は自分自身が左利きで,深い関心と同感をこめて本書の翻訳に当ったと述べ,杉下守弘博士は心理学を専攻し神経学に通暁した,斯界の権威者である.
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.