Japanese
English
論述
パルス電磁場による偽関節の治療
Treatment of Non-union Using Pulsing Electromagnetic Fields
八木 知徳
1
,
佐々木 鉄人
1
Tomonori Yagi
1
,
Tetsuto Sasaki
1
1北海道大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopedic Surgery, Hokkaido University, School of Medicine
キーワード:
偽関節
,
non-union
,
パルス電磁場
,
pulsing electromagnetic fields
,
先天性脛骨偽関節
,
congenital pseudarthrosis of tibia
,
病的骨折
,
pathological fracture
Keyword:
偽関節
,
non-union
,
パルス電磁場
,
pulsing electromagnetic fields
,
先天性脛骨偽関節
,
congenital pseudarthrosis of tibia
,
病的骨折
,
pathological fracture
pp.675-682
発行日 1986年6月25日
Published Date 1986/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907429
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抄録:パルス電磁場療法を用い,多施設(15病院)で難治性骨折例を治療,検討し,次の結果を得た.(1)30例中22例73%に癒合を得,多施設での治療成績も良好であった.(2)原因疾患別癒合率は,外傷性遷延治癒や偽関節が79%,骨切術・固定術後の癒合不全と初回骨接合術との併用例で100%と良好であったが,病的骨折は33%と悪く,中でも先天性脛骨偽関節は全例失敗した.(3)癒合例の治療期間は,平均5.0ヵ月であり,前治療期間14.1ヵ月より著明に短縮していた.(4)感染例4例での癒合率は50%であった.(5)骨間隙が5mm未満の症例は,22例中20例癒合したのに比べ,5mm以上の8例では2例のみであった.(6)強固な内固定法を施行されていたものでは,13例全例が癒合しており,"強固な固定性"が必須であった.(7)効果判定では,著効6例,有効10例,やや有効3例,不明2例,失敗9例であり,有効以上が76%を占めていた.
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