Japanese
English
特集 電気刺激による治療と訓練
電気刺激による尿失禁の治療
Treatment of Urinary Incontinence with Functional Electrical Stimulation.
松尾 重樹
1
Shigeki Matsuo
1
1秋田市立秋田総合病院泌尿器科
1Department of Urology, Akita City Hospital
キーワード:
尿失禁
,
電気刺激治療
Keyword:
尿失禁
,
電気刺激治療
pp.773-779
発行日 1990年10月10日
Published Date 1990/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106357
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はじめに
最近,本邦でも女性の“尿失禁”や痴呆老人等における“尿失禁”が話題になってきた.しかし,欧米では1960年代より女性の“尿失禁”が主要なテーマとなっており,その治療法の一つとして骨盤底筋群や外尿道括約筋を電気刺激することが有用な手段であると評価されるようになった.その後,電気刺激による治療は女性特有の尿失禁ばかりではなく,泌尿器科領域の様々な尿失禁にも応用され,その効果が再認識されている,本邦でも1970年代より採り入れられ,その効果が知られるようになった.電気刺激は経皮的に行われ,膀胱,尿道の機能改善が認められることから,機能的電気刺激(Function Electrical Stimulation,以下FES)1)とも呼ばれ,今回,筆者の泌尿器科領域におけるFESの臨床成績を供覧しながら,FESの概略について報告する.
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