Japanese
English
特集 四肢多発外傷とリハビリテーション
四肢多発外傷とリハビリテーション
Multiply Injured Limbs and Rehabilitation.
小野 仁之
1
,
鈴木 幸一郎
2
Hitoshi Ono
1
,
Kouichiro Suzuki
2
1大阪労災病院リハビリテーション診療科
2川崎医科大学救急部救命救急センター
1Department of Rehabilitation, Osaka Rosai Hospital
2Department of Emergency Medicine and Critical Care, Kawasaki Medical School
キーワード:
四肢多発外傷
,
救急医療
Keyword:
四肢多発外傷
,
救急医療
pp.583-587
発行日 1990年8月10日
Published Date 1990/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106319
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
一般に,運動器系の外傷は整形外科とリハビリテーションの領域であるが,重篤な多発外傷の場合には,受傷直後から高度に組織化された迅速な救急チーム医療が要求される.近年,各地域における救急医療体制の整備と救命技術の進歩によって,重症例の求命率が向上しつつある一方,「機能的救命」という言葉1)に表されるように,生還後のQOLを追求する認識が高まってきた.
ここでは,本特集のテーマである四肢多発外傷の初期治療からリハビリテーション(以下,リハと略す)に至る経過について,川崎医科大学付属救命救急センターでの経験を踏まえながら述べることにしたい.
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.