特集 地域包括ケア時代における病院の在宅への関わり方
病院タイプ別の在宅支援のあり方
都市部における急性期病院の在宅支援のあり方
荒井 好範
1
1社会医療法人財団 仁医会 牧田総合病院
キーワード:
在宅医療
,
急性期病院
,
救急医療
,
在宅療養後方支援病院
,
PHR
Keyword:
在宅医療
,
急性期病院
,
救急医療
,
在宅療養後方支援病院
,
PHR
pp.591-594
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541211467
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■はじめに
急性期病院の在宅への関わり方は大きく「かかりつけ医の支援」「急性期病院が自ら行っている在宅医療」の2つに分けられる.急性期病院の大きな役割である「かかりつけ医の支援」は至ってシンプルで,地域包括ケアシステムを構築する上での急性期病院としての医療の役割分担,すなわち救急医療,入院,専門的・集中医療を行うことである.しかし,現実には近隣の医療機関との連携・協力がうまく行かないことが問題となっている.一方,「急性期病院が自ら行っている在宅医療」として急性期病院だからこそできる在宅医療も少なからず存在する.
社会医療法人仁医会(以下,当法人)は急性期医療から在宅医療まで提供して地域医療を展開しているが,2021年2月に当法人の中核である牧田総合病院(以下,当院)は大田区内の大森から蒲田に移転した.都市部だからこその課題もあり,本稿では当法人がどのように在宅支援を行っているかを述べたいと思う.
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