Japanese
English
特集 老人の脊髄損傷
高齢受傷脊髄損傷の臨床像とその特性
Clinical Findings and Characteristics of Spinal Cord Injury at the Aged.
大谷 清
1
Kiyoshi Ohtani
1
1国立療養所村山病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Murayama National Hospital
キーワード:
高齢受傷脊髄損傷
,
脊髄損傷のX線所見
,
頸髄損傷
Keyword:
高齢受傷脊髄損傷
,
脊髄損傷のX線所見
,
頸髄損傷
pp.411-416
発行日 1990年6月10日
Published Date 1990/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106279
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はじめに
高齢者人口の急速な増加が進む中で,高齢者脊髄損傷の増加は当然ともいえる.高齢者には脊椎・脊髄の加齢に伴う多彩な病態が既存することから,脊髄の易損性が若年者に比べてより一層高まっているとみられる.その結果は極めて軽微な外力でも容易に脊髄損傷を発生してくる.一般に高齢者の脊髄損傷は軽微な外力で発生し,頸髄損傷の形をとって,不全麻痺であることが多いが,全身的加齢変化,脊髄・脳の脱髄現象などが加わって,脊髄麻痺の予後は必ずしも良好でない.増加傾向にある高齢者脊髄損傷の特徴について言及する.
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