Japanese
English
特集 国際協力
地域社会リハビリテーションと国際協力
Community Based Rehabilitation and Interational Cooperation.
野尻 義孝
1
Yoshitaka Nojiri
1
1太陽の家職能開発センター
1Manager Human Resources Institute, Japan Sun Industries.
キーワード:
極東・南太平洋身体障害者スポーツ連盟
,
事務局長
Keyword:
極東・南太平洋身体障害者スポーツ連盟
,
事務局長
pp.420-422
発行日 1989年6月10日
Published Date 1989/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106071
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
国際障害者年のモットー「完全参加と平等」で明らかなように,リハビリテーションのゴールは,医学的・心理的・職業的・社会的な総会的アプローチのもとで,社会の中で自立し,地域社会の一員として一般市民と共に生活することにある.
我が国では,地域社会で自立した生活を可能とする条件整備を図るため,1973年に福祉都市法を制定し,公共建造物へのアプローチ・段差の解消・身障トイレの設置等を主体に都市構造の改善を進めるべく,1985年までに主として人口10万人以上の156都市,86年には人口5万人以上の209都市が福祉都市の指定を受け,全国的規模で環境整備が行われてきた.
この結果障害を持つ人達の行動範囲は拡がり,人ごみの中を車椅子で往き来する姿が見かけられるようになり,そして立ち往生をしている車椅子を見て,声をかけてあげようか,手助けしてあげるにはどうしたらよいか等,とまどいを感じていた人々も,次第に善意の無関心さを身につけてきた.
また都市構造の改善は単に障害者だけではなく,段差が苦が手だった乳母車のお母さんや,歩行障害のある高齢者にとっても,動きやすい街となった.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.