特集 リハビリテーション医療の問題点
リハビリテーションの表と裏
永井 昌夫
1
1国立身体障害者リハビリテーションセンター
pp.612
発行日 1988年8月10日
Published Date 1988/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105888
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何事についてもそうであるが,リハビリテーションにおける二面性は特にその分極が著明である.この表裏一体のバランスを図るのがリハビリテーションの課題であって,一端に偏ってはならない.リハビリテーション医療もこの例に洩れない.
いわく,リハビリテーションは,古くて新しい面をもつ;自助と相互扶助の両面;独立と依存をともに満たす;現実的かつ理想的な観点を有する;専門性と総合性が二つながら求められる;長所を伸ばし短所を補う努力が個人内にも相互間にも奨められる;障害者の尺度と社会の物差しとの平衡を保つ;社会を反映する一方社会に働きかけることが望まれる(Rehab,Partnership).
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