連載 鉄郎おじさんの町から病院や医療を見つめたら…・8
裏をみせ 表をみせて 散る紅葉 情報の偏り
鉄郎
1
1「おおぞら」いぞく塾
pp.460-461
発行日 2008年5月1日
Published Date 2008/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101196
- 有料閲覧
- 文献概要
ある基幹総合病院で心のケアをしていた時のことである.携帯用酸素ボンベキャリアーをひっぱりながら,がん患者さんがやって来た.第1回目の面接がよかったのか,続けて相談室に来るようになる.
胃がん末期で,有効な治療法がないと告げられていた.余命を聞くのは恐ろしい,しかし,知りたいと思う.そんな相談だった.彼は大きな手帖を持ち歩く.びっしりと書き込まれた様々な情報.
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.