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リハビリテーション心理
永井 昌夫
1
1国立身体障害センター精神科
pp.228-230
発行日 1977年3月10日
Published Date 1977/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103760
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周知のとおり障害には医学的な面ばかりでなく心理的社会的見地があり,いずれの面を等閑視しても効果的な社会復帰を図り得ない.とくにリハビリテーションでは,その哲学的基盤がサービス実施上の技法に優先することをわれわれ等しく重視するところである.そしてその臨床的応用の技法でさえも,Paedagogue(教え方)が問題の核心となるので,障害者に対する心理的理解がその進歩・助長にいかに貢献するか強調し過ぎることはない.
それにもかかわらず,わが国の現状では心理士やソーシャルワーカーが,OT,PTほど資格や身分で確立を見ていない.しかし,だからといって制度の充実するまで手を束ねて心理的援護の観点を控えているわけにはいかないので,チームメンバーのすべてがこの分野の意義を推し進めることが急務であろう.
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