Japanese
English
紹介
地域リハビリテーション協議会の経験
Activities of the Society of Rehabilitation for the Deiabled in Hyogo.
澤村 誠志
1,2
,
黒田 大治郎
1,2
Seishi Sawamura
1,2
,
Daijiro Kuroda
1,2
1兵庫県身体障害者更生相談所
2兵庫県リハビリテーションセンター
1Hyogo Consultation Office.
2Hyogo Rehabilitation Center
キーワード:
地域リハ活動
,
情報交換
Keyword:
地域リハ活動
,
情報交換
pp.49-55
発行日 1986年1月10日
Published Date 1986/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105524
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Ⅰ.リハビリテーション協議会発足の背景
身体障害者の相談業務にたずさわるようになってから20数年になるが,この間に障害の重度化,重複化,高齢化が予想以上にすすみ,疾病構造に著明な変化をみている.治療医学の進歩により従来では生きのびることができなかった患者が,残存した重度の障害を背負って生活していかねばならず,また有病率のきわめて高い老人の占める率が増加している.一般病院を退院した後に在宅障害者となり,医療,住宅,生きがい,家族介護力などに問題をもち福祉事務所を経由して相談所にもちこまれる障害は,最近では脳血管障害,老人性痴呆,頭部外傷後遺症,重度心身障害,頸髄損傷など中枢性神経障害が中心となっている.このような在宅障害者をとりまく在宅医療福祉サービスの基盤が乏しく,家庭における介護能力の低下,自立生活ホームの不備,地域連帯感の低調,地域縦割り関連機関のチームワークの欠如などのなかで,きわめてきびしい現状にあるといえる.上記のような重複障害者に対して全人間的復権というリハゴールに少しでも近づくためには,従来の治療医学のみでは対応できない.いうまでもなくいかに障害者の立場にたつサービスを地域における医療,教育,職業,福祉,住民活動など総合的なアプローチのなかで,展開していくかにかかっている.
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