書評
二木 立(日本福祉大学・前代々木病院リハ科)著―医療経済学 臨床医の視角から
大井 淑雄
1
1自治医科大学
pp.882
発行日 1985年11月10日
Published Date 1985/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105488
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医学の日進月歩の変化は医学部における学生教育カリキュラムの内容は,明治以来の絶対授業時間数はあまり変らないにも拘らず,修正を余儀なくされている.
医療経済学も米国においてはすでに授業に組込まれているわけであり,本邦での教育がその点ではおくれが目立つ.卒前教育のみならず大学病院を中心とした卒業教育の場において医療経済学が真剣に討議されたことはないのではないか.医療保険制度,政府管掌の医療費の制御など,昨今におけるめまぐるしい変革は決して我が国のみに止まる問題なのではなく,欧米世界各国からの相互の影響を受け,また国内の生活水準や文明度に修飾されて現われて来るものである.
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