Japanese
English
紹介
下肢関節障害に対する“Proprioceptive”訓練
Proprioceptive Exercises for Injured Lower Extremities.
中山 彰一
1
,
井原 秀俊
2
,
吉村 理
3
Akikazu Nakayama
1
,
Hidetoshi Ihara
2
,
Osamu Yoshimura
3
1九州リハビリテーション大学校
2九州労災病院整形外科
3九州労災病院リハビリテーション科
1Department of Physical Therapy, Kyushu College of Rehabilitation.
2Department of Orthopedics, Kyushu Rosai Hosipital.
3Department of Rehabilitation Medicine, Kyushu Rosai Hospital.
キーワード:
Proprioception
,
不安定板
Keyword:
Proprioception
,
不安定板
pp.705-712
発行日 1985年9月10日
Published Date 1985/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105449
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はじめに
リハビリテーション医学の対象となる疾患において中枢神経疾患に対するP.N.F. (神経筋促通手技)が広く応用されていることは周知の事実である.
しかしながら,整形外科的下肢障害のリハビリテーションは個々の筋,あるいは一つの筋グループの強化が中心で,人間本来の立位動作に基盤を置いた総合的下肢の神経・筋協調性の再教育には余り関心がはらわれていないのが現状である.このような観点より今回紹介する“Proprioceptive訓練”は従来スポーツ医学1~4)や競技者のトレーニングで一部応用されてはいたが,動的姿勢変化に対応する下肢関節機能向上のため幅広くリハビリテーションに推奨されるものであると確信する.われわれはフランス5)で応用されているものに,障害の種類,程度,治療方針に応じプログラムを改変し,下肢の動的関節制動訓練としてリハビリに用いているのでその概略の一部を述べる.
なお,この“Proprioceptive訓練”の名称はP.N.F. と神経生理学的背景は本質的に同様のものと考えるが,適用上の面などより区別するため,あえてこの名称とすることをお断りする.
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