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特集 ファシリテーション・テクニック
Proprioceptive Neuromuscular Facilitation. について
A Brief Introduction to Proprioceptive Neuromuscular Facilitation
Eisemann Michele
1
Michele Eisemann
1
1Physiotherapy Department, Passmore Fdwards Medical Rehabilitation Center.
1Physiotherapy Department, Passmore Fdwards Medical Rehabilitation Center.
キーワード:
ファシリテーション・テクニック
,
固有受容性神経筋促通法
,
運動パターン
Keyword:
ファシリテーション・テクニック
,
固有受容性神経筋促通法
,
運動パターン
pp.105-110
発行日 1975年2月10日
Published Date 1975/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103266
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はじめに
固有受容性神経筋促通法(Proprioceptive Neuromuscular Facilitation.P.N.F.)は,およそ30年前,従来の治療法では筋の弱化や麻痺に対して筋力の最大回復をはかれないことへの対応として生まれた.当時の慣例的な治療法は,個々の筋に対して行う他動運動,介助運動,自動運動,および抵抗運動から成るものであった,医師Herman Kabatは,理学療法士Margaret KnottおよびDorothy E.Vossと共同してShcrringtonその他の神経生理学的原理や運動行動理論,運動学習理論をもとにそれまでのものとは異なる治療概念を展開した7).固有感覚の受容器が,できるだけ多くの運動単位motor unitを活性化するために利用され,それは,可能な限りの最も強い筋収縮をもたらした3).姿勢や立ち直りの反射など原始的運動パターンに関連のある運動が発達を促され,反復が強調されるようになった.この治療法を有効なものにしている神経生理学的背景は,文献の中で何回も説明されしかも実際には十分理解されていないというのが実情であるから,ここではテクニックと応用とを主として扱うことにする.どんなテクニックも紙面の上で適確に説明しつくすことはできないから,読者自身の経験と,あるいはそれに加えて想像力とが多く要求されるということを御承知いただきたい.
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