Japanese
English
特集 末梢神経損傷とリハビリテーション
末梢神経損傷修復後の知覚のCentral adaptabilityについて―小児グループと成人グループとの比較より
Central Adaptability of Sensation After Peripheral Nerve Suture.
川嶋 順蔵
1
Junzo Kawashima
1
1青森県立中央病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Aomori Prefectural Central Hospital.
キーワード:
神経縫合
,
知覚神経活動電位
,
知覚回復の特異性
,
Central adaptability
Keyword:
神経縫合
,
知覚神経活動電位
,
知覚回復の特異性
,
Central adaptability
pp.927-931
発行日 1984年12月10日
Published Date 1984/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105292
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はじめに
末梢神経損傷の重症度は諸家により,いろいろに分類されているが,Seddonによるneurotmesisの代表である神経の断裂は重篤であり,神経縫合もしくは移植などが必要になる.この神経縫合においても,小児では成人に比較して良好な臨床成績を呈し,ほぼ正常にまで機能回復することは周知である.この理由としては,(1)神経縫合部から終末器官までの距離が短い,(2)神経再生能が旺盛である,(3)障害された感覚を大脳皮質でのswitchingするcentral adaptabilityなどが挙げられる.そこで神経縫合後の知覚について,電気生理学的検査法を用いて,末梢神経レベルをより客観的に検索し,小児と成人における回復の相違についてまとめてみた.
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