ひと
第21回日本リハビリテーション医学会総会にて特別講演をされた D. Gisbertz先生
野島 元雄
1
1愛媛大学医学部整形外科
pp.834
発行日 1984年10月10日
Published Date 1984/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105270
- 有料閲覧
- 文献概要
D. Gisbertz先生は,第21回日本リハビリテーション医学会に当初予定されていましたG.G. Kuhn名誉教授の代りに来日されました.小生は往時,1943年に,日本人としてはじめて,サリドマイド児の対策研鑽のため留学して師事申し上げたKuhn先生に再度来日願い,世界的に余りにも有名なミユンスタータイプソケットなど一連の研究の経緯をお話願う予定で,先生も再度の来日を喜んでおられました.しかし,最近,下肢の状態(先生は戦傷者で義足を装用されている)が芳しくなく,止むを得ずGisbertz先生を推挙され,上記学会にKuhn先生と共に努力されてきた数々の福祉機器,自介助具等につき講演を,またセミナーにて義足のソケット理論につき解説され,関係者に示唆を富める有意義なお話をしていただきました.Gisbertz先生は,整形外科医として育たれ,Kuhn先生とは約10年近く一緒に仕事され,現在,Oberarztとして,西独ミユンスター大学リハセンターを統べられていられます.
小さい写真は自分で工夫された木製車椅子に座るG.G. Kuhn名誉教授(1982年ミユンスター大学リハセンターにて)です.
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.