学会報告
第40回関東地方リハビリテーション医学懇話会―昭和59年3月3日,於:埼玉県障害者リハセンター
五味 重春
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1埼玉県障害者リハセンター
pp.831-833
発行日 1984年10月10日
Published Date 1984/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105269
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1.機能的電気刺激装置(FES)改良の試み
埼玉県障害者リハセンター
飯田 勝 高木 博史 五味 重春
四肢の機能的電気刺激(Functional Electrical Stimulation=FES)は,片麻痺患者の歩行時内反尖足矯正にLiberson(1961)らが行った腓骨装具(Peroncal Brace)に始まる.その後この方法はユーゴスラビアのLjubljanaで改良が続けられ,携帯用のFepa 10,更に小型のMicrofesが広く臨床に使用され,約60%に好成績をあげている.
我々も片麻痺患者で,このFepa 10,Microfesを使用し遊脚期の内反尖足,槌趾が矯正され,患者も「使用すると足が軽くなり,良く足が前に出る」と述べ,その有効性を確かめた.しかし,足底スイッチ,連結ケーブル,連結コネクターの易破損性,刺激装置以外の足底スイッチ,連結ケーブルのわずらわしさの欠点が明らかで,使用中のこれらの部分の故障が最大の患者の訴えであった.
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