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特集 関連職種の教育
OTの教育―教育の現状とMD,PTからの期待
Education of Occupational Therapy: Current Status of Occupational Therapy Education & Expected View from Physiatrist and Physical Therapist.
大川 嗣雄
1
,
入村 文子
1
Tsugio Ohkawa
1
,
Ayako Nyumura
1
1横浜市立大学医学部病院リハビリテーション科
1Yokohama City University, School of Medicine.
キーワード:
養成機関
,
カリキュラム
,
Disability
Keyword:
養成機関
,
カリキュラム
,
Disability
pp.595-600
発行日 1984年8月10日
Published Date 1984/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105218
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はじめに
昭和38年に日本で最初のPT,OTの教育機関が開設され,20年を経過した.この20年間,OTの養成校の数の不足が叫ばれていたが,今や毎年400名前後のOTが誕生するようになり,すでにOT有資格者数は,1447名にもなった.この分では,昭和65年にはOT必要数4,000人に達する勢いである1).OT協会員数も1,000人を超え,昭和56年には法人化もなされた.
これを契機に作業療法の定義について協会で検討されるようになり,OT協会独自の見解として,去年の末に作業療法の定義第三次案が提出された2).その定義とは次のようなものである.「作業療法とは,生活に必要な心身の機能に障害のある者に対し,諸機能の開発,維持,向上および主体的生活の獲得を計るため適切な作業プログラムを立案し体験させることをいう.ここで作業とは心身の活動をさすものとする」というものである.私達は,この定義を読み,今一度作業療法とは何かを考える必要性があるのではないかと考えていた.ここでは,この点を整理しながらOT教育について考えてみることとする.
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