書評
―山下文雄(久留米大学教授)監訳―発達的視点からみた障害児の療育―第2巻 障害児の心理的,社会的問題と教育
西本 順次郎
1
1教育医学研究所
pp.529
発行日 1984年7月10日
Published Date 1984/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105199
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このたび,ミュンヘンのヘルブリュツゲ教授によって編集された「社会小児科学」が,山下教授監訳のもとに翻訳されたことは,非常に時宜を得たことと思います.ヘルブリュツゲ教授は私とは20年近くの知人であり,学友でもありますから,その考えはよくわかります.筆者自身が述べているように,発達リハビリテーションが新しい道標として,小児科学の課題となっています.彼は,私が知った頃には,親のいない子どもの「剥奪症候群」の仕事をしていましたが,それから早期診断と早期治療,特にモンテッソーリ治療教育へと発展したものといえます.
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