Japanese
English
研究と報告
久留米大学におけるコンサルテーション・リエゾン医療—御用聞き的発想
The Status Quo of the Consultation Liaison Service in Kurume University Hospital
三重野 謙二
1
,
中村 純
1
,
高向 和宜
1
,
児玉 英嗣
1
,
原尻 慎一郎
1
,
堀川 喜朗
1
,
向笠 広和
1
,
稲永 和豊
1
,
堀川 公平
2
Kenji Mieno
1
,
Jun Nakamura
1
,
Kazuyoshi Takamuki
1
,
Hidetsugu Kodama
1
,
Shinichiro Harajiri
1
,
Yoshiro Horikawa
1
,
Hirokazu Mukasa
1
,
Kazutoyo Inanaga
1
,
Kohei Horikawa
2
1久留米大学医学部精神神経科学教室
2堀川病院
1Department of Neuropsychiatry, Kurume University School of Medicine
2Horikawa Hospital
キーワード:
Psychiatric consultation
,
Liaison psychiatry
,
Consultation liaison service
,
Questionnaires
Keyword:
Psychiatric consultation
,
Liaison psychiatry
,
Consultation liaison service
,
Questionnaires
pp.539-543
発行日 1987年5月15日
Published Date 1987/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204334
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抄録 わが国におけるコンサルテーション・リエゾン精神医療はまだ歴史が浅い。本格的なコンサルテーション・リエゾンサービス(CLS)を行っているという施設は少なくないが,そのほとんどはコンサルテーションの域を離れていないのが現状であろう。その理由として,一つにはCLSの対象となる総合病院,中でも大学病院における特殊性としての各科の独立性や頻回のスタッフの異動があげられる。もう一つのより根本的な問題としては,当事者間の潜在的(前意識,無意識的)問題を表面化させることを出来る限り避けようとする日本人特有の精神構造があるのではないかと思われる。こうした面を考慮し,久留米大学ではコンサルテーションとリエゾンの機能を兼ね備えた「御用聞き」的発想(堀川)に基づき,昭和58年よりCLSを開始した。本論文では,カルテ及びアンケート調査の結果を報告するとともに,「御用聞き」的システムについても考察を行う。
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