一頁講座 人工関節・5
股(1)
大西 啓靖
1
1国立大阪南病院整形外科人工関節クリニック
pp.409
発行日 1984年5月10日
Published Date 1984/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105173
- 有料閲覧
- 文献概要
現在用いられている人工関節の基本は高密度ポリエチレン・ソケットと金属骨頭の組み合わせであり,Charnlayが股関節にはじめて使用し,約20年以上経過している.人工関節は股関節外科の革命ともいわれ,手術効果は,術直後より疼痛が完全に消失し,関節可動域の改善が著しく,支持性が極めて良くなる.
しかし,人工関節の磨耗の懸念と骨セメント(Methylmetacrylate)による固定を行うために,一般に若年者には用いられなかったが,最近,耐摩性に優れた新素材の開発,骨セメント手技の改良,骨セメントを使用しない人工関節が開発され,適応年齢は次第に低くなりはじめた.
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.