一頁講座 人工関節・2
手指の人工関節
山内 裕雄
1
1順天堂大学医学部整形外科
pp.161
発行日 1984年2月10日
Published Date 1984/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105119
- 有料閲覧
- 文献概要
手指の人工関節は非荷重関節であり,かつ比較的構造が単純であるということから,かなり早い時期から開発研究が進められ,臨床応用も行われて来たが,未だ完成の域には達していない.まず発達の歴史を簡単にふり返ってみよう.前期にはSmith-Petersen(1939)の股関節用Vitalium cupに刺激されBurman(1940)がMP,IP関節用にVitalium capを作ったが安定性不良のため成功しなかった.第Ⅰ期のものとしてBrannonとKlein(1958)による金属蝶番関節があり,回旋防止としてステープルによる横止めが用いられた.
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.