Japanese
English
特集 高次脳機能障害(その1)
<症例報告>
右片麻痺患者に認められた右半側空間失認の2症例
Right Unilateral Spatial Agnosia in Two Right Hemiparetic Patients.
野手 とし子
1
,
草野 修輔
2
,
山口 明
1
,
古賀 良平
1
Toshiko Note
1
,
Shusuke Kusano
2
,
Akira Yamaguchi
1
,
Ryohei Koga
1
1国立療養所東京病院
2国立武蔵療養所
1National Tokyo Hospital.
2National Musashi Hospital.
キーワード:
右半側空間失認
,
右片麻痺
Keyword:
右半側空間失認
,
右片麻痺
pp.633-635
発行日 1983年8月10日
Published Date 1983/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105007
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はじめに
半側空間失認(unilateral spatial agnosia,以下USAと略記)は,右大脳半球障害で出現する左USAの場合,諸家の報告によれば,左片麻痺患者の約10~30%とその頻度も高く,その成因,責任病巣,検査法,リハビリテーション上の問題等について,多くの研究報告がなされてきている.一方,左大脳半球障害で出現する右USAの場合,頻度は,右片麻痺患者の約0.3~3%と低く,従って,その報告数も少ない.特に,右USAについて,リハビリテーション上,問題となる各種障害についての報告は,極めて少ない.
最近,我々は,右片麻痺患者で,右USAを呈した2症例を経験したので,その症例を報告し,リハビリテーション上の問題点について述べる.
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