学会印象記
第30回日本パラプレジア医学会
古澤 一成
1
1産業医科大学リハビリテーション医学教室
pp.385-386
発行日 1996年4月10日
Published Date 1996/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108093
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第30回日本パラプレジア医学会は,金沢医科大学脳神経外科学教室,角家暁教授の主催で1995年11月9日,10日の2日間にわたり金沢にて開催された.低気圧の接近に伴い,前日より風雨が激しく天候には恵まれなかったが,会場内では活発な討議が行われた.
特別講演では,New York大学脳神経外科のWise Young教授より脊髄損傷の薬物療法に関する最新のお話を聞かせていただいた.脊髄の2次的損傷のメカニズムと,そのなかでの免疫機構の関わりなどとても興味深い内容だった.脊髄損傷では1髄節の差でも,その予後を大きく左右するため2次的損傷等に対する薬物療法は今後も研究の進歩が望まれる分野である.時間の都合で同教授のお話が半ば途中で終わりになったことだけが惜しまれる.
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