編集後記

　リハビリテーション医学会の専門医・認定医制度は順調に発足し，今春新たに20名の専門医と44名の認定医が認定されたが，巻頭言で安藤正孝氏が指摘されているように，リハビリテーション医学の講座の設置は4大学にすぎず，また，リハビリテーション診療科の標榜も未だ許されていない．リハ医学に志す者にとっては，安藤氏のご指摘のように一日も早く達成したいことである．

　特集は先月にひきつづいての，内部障害のその2である．最切の3篇は身体障害者福祉法で内部障害としてとりあげられている．心臓機能障害，腎臓機能障害，肺機能障害について，身体障害者福祉審議会審査部会委員の大国真彦氏，小高通夫氏，砂原茂一氏にそれぞれ，障害程度等級の現況と問題点を解説していただいた．身体障害を等級づけし，それに応じて補償をすることになると，等級づけは大変難しい問題であるが，これら内部障害の障害程度等級づけに関しても色々な問題点が存することが明らかにされた．