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編集後記
横山 巌
pp.636
発行日 1982年6月10日
Published Date 1982/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104776
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この号が出る頃にはおそらく東京で津山会長の下にリハビリテーション医学会が開催されていることでしょう.数多くの新知見が発表され,活発な討議が行われることと思われます.それと同時に,発足したばかりの専門医・認定医制度に関するいろいろな意見が総会で出てくることも考えられます.その中には,本号の巻頭言の御意見のような反対意見も出てくるかもしれません.しかし,リハビリテーション医学会では数年間の時間をかけて,数回に亘って,アンケートによる会員の意見を吸い上げ,評議員会や総会での討議を繰り返した上で,大方の賛同を得て専門医・認定医制度は既に出発したのです.55年度には18名の専門医が認定され,56年度には20名の専門医と,44名の認定医が認定されました.リハビリテーション医療に携わる医師は今後この制度を育てていくために是非協力していただきたいと思いますし,また,そのための建設的な御意見をお寄せいただきたいと存じます.
さて特集としては,今月号と来月号の2回に亘って,内部障害のリハビリテーションをおとどけします.テーマとしてとりあげた内部障害は,身体障害者福祉法の中で指定されている心臓,腎臓,呼吸器の障害と,そのほかに,老人の下肢切断の主な原因である糖尿病性壊疽であります.配分の都合上,腎臓は来月号にまわることになりました.
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