編集後記

　猛暑の中を7・8合併号をおとどけする．本号は医学書院の春闘で7号と8号と合併せざるを得なくなった．しかし，年間の予定計画は変更していないので，本号の特集は2つの号に分けて載せる予定であった9つの論文が1つにまとまって載るという豪華版となった次第である．

　本号特集のテーマの四肢麻痺―頸髄損傷はリハ医学の中でも特に高度の技術を必要とする領域であり，また一方，社会復帰の極めて困難な領域である．本号の小野・石川両氏の成績も退院者43名中に就職したもの1名とのことである．わが国の社会的環境からみると，この1名の復職者がどの様な状態で復職されているかに強い関心を抱き，よくぞ復職されたと考えるのが現状であろう．