一頁講座 リハビリテーションにおけるコンピュータの応用・11
マイクロコンピュータ応用例(足圧分布パターン分析処理の一例)
土屋 和夫
1
1労災義肢センター
pp.915-916
発行日 1981年11月10日
Published Date 1981/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104651
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1.目的
歩行分析といえば,床反力計と映画または光電変換装置を用いて各関節の運動角を測定することが一般的である.これらのデータ処理には小型コンピュータを使用するのが常識化してきた.巨額の経費をかけて分析システムを作って,分析精度を高めるほど臨床的に有効な所見が得られるかというと,それほどの期待はかけられない.1つには,床反力計を用いたのでは,たかだか1~2歩分のデータしか得られないので,よほど特徴のある場合以外には統計的な立場を加味した見解を打出し得ない.そこで逆転的な発想の下に,ある程度長時間のデータを統計処理し,装置をできるかぎり簡易化できないかという試みを行った.使用したマイコンはSORDのACEⅢで,2台のミニフロッピーディスクを加えて約70万円程度のものである.
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