一頁講座 リハビリテーションにおけるコンピュータの応用・10
マイクロコンピュータ応用例(音声入力による環境制御装置)
市川 洌
1
1東京都補装具研究所
pp.835
発行日 1981年10月10日
Published Date 1981/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104631
- 有料閲覧
- 文献概要
1.はじめに
重度四肢麻痺者の自立動作の拡大を目的とした環境制御装置は種種開発されており,マイコンを応用したシステムについても前号のこの講座において報告されている.今日まで開発され,使用されている環境制御装置のほとんどは障害者の残存機能による1ないし2信号入力により,種々の生活用機器を制御している.しかしながら,入力数が限定されていることから,制御対象機器を選択する際には逐次循環させながら選択しなければならず,時間がかかるとともに制御対象機器を限定しなければならなくなる.このような欠点を補ない,ランダムに入力を選択でき,生活機器だけに限らず広範な制御対象を制御できるように,音声入力による環境制御装置が研究・開発されてきている.以下にその音声入力装置を利用したシステムについて述べる.
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.