一頁講座 リハビリテーションにおけるコンピュータの応用・6
ファイリングと検索
土屋 和夫
1
1労災義肢センター
pp.503
発行日 1981年6月10日
Published Date 1981/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104565
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1.データ,レコード,ファイル
情報の保管にわれわれはファイルを作り,これを保管庫に収納する.後刻データを取出し易いよう,各ファイルに名前をつける.マイコンでも多量の情報を処理するためにファイルを使用する.通常データとは1つの事柄をあらわす情報を意味する.数字でも文字でもデータとして扱いうる.データをいくつか集めたものをレコードと呼ぶ.そして,いくつかのレコードの集まりをファイルと称する.これらを保管しておくため,もう一つファイル台帳を用意しておかねばならない.
マイコンの補助記億装置というのは,こうしたファイルを収容しておくために使用する.カセットテープ,ミニフロッピーディスク,フロッピーディスク,磁気ディスク等の装置が用いられる.カセットテープの場合は,テープにデータが収納されているので,磁気ヘッドのすぐ近くにデータがあれば読み出す時聞(アクセスタイムという)は短かくてすむが,テープの終りの方にデータがあったときにはアクセスタイムが長くなる.これに対し,フロッピーディスクのようなディスクを用いると,磁気ヘッドが沢山つけてあるから,必要なデータをすぐ書き込んだり読出したりできるのでアクセスタイムが格段に短かくできることになる.そのため,データ処理時間が早くできる.ディスクというのは,ドーナツ盤のレコードのようになった磁気円盤のことである.
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