特集 超音波検査の技術と臨床
Ⅰ.基礎
1.装置
5)画像のファイリング
高田 悦雄
1
,
砂川 正勝
1
Etsuo TAKADA
1
,
Masakatsu SUNAGAWA
1
1獨協医科大学光学医療センター超音波部門
pp.1189-1193
発行日 2001年10月30日
Published Date 2001/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904903
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超音波画像記録方式の変遷
超音波画像の記録方式は,光学写真用35mmフィルムに記録する時代が長く続き,その後インスタントフィルムが台頭した.インスタントフィルムはコストが高いことに加えて経年変化に弱く,ソノプリンターに取って代わられるまでそう長くはもたなかった.その間,マルチフォーマットカメラも一部で使われたが,CTなどと同じようにカンファレンスで見ることができる利点はあるものの,自動現像機が必要なことから超音波室には導入し難いものであった.
これらの画像記録方式は大きな分類でアナログ記録の範疇に入る.このほかにも電子媒体を利用したアナログ記録方式があり,VTR (ビデオテープ)・アナログ光ディスクなどがそれである.VTRは検査の全行程を動画として記録できるのが最大のメリットである.しかし再生に検査と同じ時間が掛かるという面で効率が悪い.アナログ光ディスクは静止画のみならず動画での記録も可能であり,アナログ光ディスク装置をパソコンでコントロールし,効率の良い管理が可能となる(図1)2).
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