Japanese
English
原著
腱鞘巨細胞腫—光顕的ならびに電顕的観察
Giant Cell Tumor of the Tendon Sheath:A Light and Electron Microscopic Study
大草 康弘
1
,
長島 正治
1
Yasuhiro OOKUSA
1
,
Masaji NAGASHIMA
1
1杏林大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Kyorin University School of Medicine
pp.1029-1034
発行日 1983年11月1日
Published Date 1983/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202946
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30歳,女性の左手掌に発生した腱鞘巨細胞腫の1例を報告した.組織学的に腫瘍塊は多核巨細胞を混じえた密な組織球様細胞の胞巣状の増殖と胞巣をとりまく線維性結合組織より成り,泡沫細胞・ヘモジデリンの沈着も認められた.電顕的検索より組織球様細胞は4種類に大別され,滑膜上皮細胞に由来することが示唆された.
本症は光顕的また電顕的検索から線維性組織球腫の亜型として扱うべき腫瘍であることを述べた.
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