書評
原 武郎・鈴木明子 編「作業療法各論」
吉村 理
1
1九州労災病院リハビリテーショソ診療科
pp.606
発行日 1979年8月10日
Published Date 1979/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104454
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わが国においてもリハビリテーションは,着実に根を広げているようであるが,作業療法に関しては,いまだ十分理解されたとはいい難い.その理由のひとつとして,人・施設の不足とともに,わが国の文化的・歴史的特殊性を考慮しつつ,外国の作業療法を応用したわが国独自の作業療法の指導書が不足していたためと考えられる.
このたびリハビリテーション医学全書第9巻の「作業療法総論」につづいて「作業療法各論」が発行されたが,作業療法の対象を「人」であるとし,身体機能的作業療法,心理的・支持的作業療法,ADL,職業前訓練,知覚的作業療法とすべて綱羅してある.
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